2012年12月27日木曜日

シンジリーン バヤリーン メンド フルギー!

 みなさんこんばんは!お久しぶりです。

12月は、1番学校で10コマの授業の指導案検討と授業、改善の話し合い、13コマの授業のサポートをしました。
 自分で予定を組んだものの、毎日授業の案を考えて書き、教具を作り・・・ものすごくハードでした!!

授業の様子はまた今度ゆっくり。まだまだ課題はあるけれど、少しずつ 子どもたちの意見が分かるようになってきたことと、先生たちに「絢加の授業をやると子どもがよく分かる!」と言ってもらえるように!これが一番嬉しかった。
子どもたちからも、たくさんラブレターをもらうようになりましたw

さて、今日は昨日のシンジル(忘年会と新年、クリスマスパーティーが全て含まれたようなもの)の様子を紹介します。


 髪を巻くコテがない、という話をしていたら「みんなで支度するからアヤカもいらっしゃい!」という素敵なお誘いが。先生宅にお邪魔すると、みんなでつけまつげをつけ合ったり、髪を巻いたり、マニキュアを塗ったりと みなさんより美しくなるために余念がありません。開始時間になっても終わらず、30分遅刻で会場に到着。これがモンゴルタイムよ!ですってw みんなそんな感じなので、結局パーティーの開始は予定の一時間遅れ。

 これが会場の様子。なかなか ごうか でしょ?
 1番学校の小学校の先生たちと。
 モンゴルは、午前午後に別れて1つの教室を二つのクラスで使っています。なので、同じ学校内に中学生も高校生も通っています。これは高校の先生と、アメリカから英語を教えにきているボランティア、「ピースコー」の仲間とともに撮った写真。みんな可愛いでしょう?
 この会の中でたくさんの先生たちが表彰されました。なんと私も表彰され、お菓子とたくさんの拍手をいただきました!いつも私を助けてくれる、副校長先生と共に。
2年生の先生たちと一緒に。みんな本当におしゃれ!ちなみに、「ドレスを持っていない」というと先生に洋服屋さんに連れて行かれ、チョイルで3000円くらいで買いました。カチューシャはモンゴルで買ったビーズで手作り!
先生たちとたくさん踊って普段話さない先生にもたくさん声をかけてもらえて、本当に楽しかった〜!いくつになっても女らしさを忘れずに思い切りおしゃれをしてはじけるモンゴルの女性たちには刺激をもらいっぱなしです。

モンゴルは旧正月である2月に大きなお休みがあるので、年末年始はぎりぎりまで学校があります。明日でやっと今年の授業が終了!2日からまた活動。
31日は、上の階に住んでいるサラエグチェーの家族とカウントダウンをすることになりました。
とりあえず明日の授業、楽しんできます!それではみなさん、良いお年を!!

2012年12月6日木曜日

プチ旅プチレポート!

 最近、日中でもマイナス15〜20になってきました。
朝はマイナス30度・・・一歩外に出た瞬間に、鼻に違和感。一瞬で冷凍完了。
はいた息で、髪やマフラーにも霜がつく。

何よりも指とほっぺたが痛い!鼻が凍るときは、マイナス10度越えの時。まつげが凍るのは何度くらいなのかしら。

モンゴル的に「まだまだ寒くないよ」ということですが、マイナス30度が寒くないとは言わせないぞ〜〜寒いものは 寒い。
・・・とはいえ、意外とさらりと すごしております。なれるって すごい。

横浜は今、「前期」「後期」の二期制ですが、モンゴルは四期に別れています。
11月は学期休み&選挙で、とつじょ 二週間学校がお休みに。

せっかく時間があるならば。
仲間のいる県で、ジャイカがやっている「子どもの発達を支援する指導法改善(かいぜん)プロジェクト フェーズ2
http://www.jica.go.jp/project/mongolia/004/index.html
のセミナーが行われるということで、700km以上離れた県まで行ってきました!ということで、

今回はプチ旅?プチレポート!!

6時間の長距離移動のバスの休憩地点にて。なぜかこの時期、子犬がたくさんいます。

休けい地点のお手洗いは、穴がほってあるところに板が渡してあるだけ。
それはいいのだけれど、この穴が すご〜く 深い。。。どう考えても10m以上はあります。
足をかけると、板が「ギギギ・・・」と苦しそうにきしみます。
落っこちたら、どうなるのだろう。ぞぞぞ・・・
エルデネト、到着!
予想以上に都会でびっくり。ここには鉱山があって、まちが とても栄えていて、人も多いようです。
同じモンゴルといえども600km北に上がった街は、町並みも売っているものも全然ちがう。

ロシア料理やさんや、ロシアのお菓子、新鮮な野菜、川魚のスモーク。
極めつけはスキー場!!・・・まあ、私はすべれないですが。本当に素敵なまちでした。

冬にバックパックで長距離移動したのは初めて。荷物が多く、夏よりもずっと大変。




エルデネトからさらに車で1時間、ボルガンに到着。
緑が多く、私の任地とは全然雰囲気がちがう!!
この寒さだと、流れている川も凍るのです!!!
雪景色の山に囲まれた、おもちゃのような色合いの家々。すてき!

セミナーの様子。日本の小学校の様子や板書の説明もありました。

自転車の駐輪所が立体になっている写真を見せて
「ほら、日本は土地がせまいから、こんな工夫までしている!」 とか笑、

赤信号の写真を見せて
「車は一台もいないのに、青になるまで一人で待っている!モンゴル人が待つか?いや待たないだろう!(会場は爆笑。これも教育のなせる技だ!」という説明も。
う〜ん、考えた事なかった!!


モンゴルに来て、改めて自分がやってきたことを見つめ直した時に、
「日本の教育ってすてきだな。」とよく思います。たくさんの先輩先生たちが、もっと良い教育ってなんだろう、と真剣に考えて練り上げられてこられた苦労があって、今のシステムがるのだと改めて思い知らされます。そして、いつか私たちもそうやってさらに良い教育をつくっていくのでしょう。

さて、ではこの国で私が「いま」できることはなんだろう。
3日間セミナーに参加してみて、教育隊員仲間と、モンゴルの教育や日本の教育について、そして自分たちができるとってなんだろう、と話し合った事で、自分のやりたかった事を再確認&さらに具体的になった気がします。

何も先生たちの力になれていないのではないか?という苦しさでモンモンと悩んでいた私にとって、大きな しげきとなりました。

 一度首都に戻り、次は首都からバスで二時間のところにある、「バガノール」という小さな湖のあるまちへ。
 この街は、去年マイナス50度を記録したそうな。他の街よりもずっと雪がたくさんつもっていて、凄く寒かった!
 どんな街でも、行ってみなければ分からない。
そしてせっかくモンゴルに来たのだから、たくさんの街をしってたくさんの人とふれあいたい。そんな気持ちになった二週間でした★



そしてチョイルに戻ってきました!!!ラクダさんのお出迎え。
二週間経って帰ってみたら、チョイルも驚くほど寒くなっていました。地面もすっかり雪化粧。
ラクダもすっかり冬毛です。
 11月は自信をなくしたり、悩んだりと 苦しい月でしたが、12月に毎日活動の予定をビッチリ入れたら悩んでいる暇がなくなって元気になりました^^
悩む暇があったら突進!がイノシシ気質の私には向いているようです。

        一年生の図工の授業の様子。今月から、算数の授業も始まります。
 さあ、明日は3年生の授業!!

今から指導案を直して、授業の準備をして、モンゴル語の練習をして・・・

笑顔、笑顔!!!
もっと、モンゴル語を話せるようになりたい。
もっともっと、チョイルの人々と仲良くなりたい。
もっともっともっと、共に成長したい。

私に出来る事を全てやろう。

そうだ、今年の豊富は、「モンゴルと仲良くなること」だった。
さあ、2012年も残すところあと1か月。

年末まで、走り抜けます!!!

2012年11月11日日曜日

伸び盛り、ゴビスンベル県。

Сайн байна уу?(こんにちは!)

最近、私は授業をやっていませんでした。
え、先生、ずっと遊んでたの?!と言われてしまいそうですね。
実はこの3週間は、私は授業を「する」のではなく、「見る」 活動をしていました。
 どんな授業を見ていたかというと

①他の学年の先生が授業をする
②他の学校の先生がくじをひく。例えば引いたくじが「1年生の算数の10までの足し算」だったら、1時間で準備をして授業をする。
③ゴビスンベル県全部の3年生の先生が集まって授業を考えて、全員授業をする

主にこの三つの授業の見学をし、意見を言っていました。②は、モンゴル全体でそのような先生の試合があるそうで、県の代表を決めるためのものでした。

 この三つを見ても分かるように、モンゴルは今、先生の授業の「技術」をあげようと、いろいろな事をしているのです。

前に、モンゴルにも「ジュギョウケンキュウ」(授業研究)があるというお話をしましたが、私は特に③の、3年生の先生たちの授業研究で感動!今日はこのことについてお話しします。



これが、モンゴルの教科書

 木曜日に、何十キロも離れた村からも先生が集合。10人の先生とそれぞれの学校の副校長先生、県の教育を担当している先生、そして私であつまりました。

 この授業研究のテーマは、「授業で子どもたちが創造する思考力と能力を、どのように発展させるか」。子どもたちの力を伸ばすことを中心に考えているこのテーマ、素晴らしい!!がぜん、やる気がわいてきます。

 今回みんなで考えるのは、「算数」。数に「何十」の数をかける計算で、一番早く、かんたんに出来る方法を考える勉強です。


日本の教科書とちがって、文章の問題はほとんどのっていません。私もそこで初めて教科書を見たので、辞書を引き引き、理解。

 同じページに、全然ちがう計算問題も書いてあります。これでは、教科書通りにやっていては学習がつながって行きません。
 さて、この学習を「子どもたちの思考力と能力を伸ばすため」には、どうやって教えて行けばいいか。

そこになんと、日本の教科書を持って見ている先生がいるではないですか!「ねえ、これってどういうこと?」と聞いてくれたので、それをもとに、日本での学習の流れを説明。

「アヤカはどうやって教えたらいいと思う?」

う〜〜〜ん。このタイミングで何を伝えるべきか。
 私がこの2か月算数の授業を見てきて一番改善したかったのは、「算数の授業でならったことを、毎日の生活で『使える』ようになってほしい」ということ。そこで、

「これは例えばだけど、私なら"先生ね、お店にアメを買いにいったの。このアメを10個買ったらいくらになるかなあ。"とか子どもたちが解きたくなるような生活に身近な文章題を出してから、どんな方法で計算するか考える。」ことをつたないモンゴル語で提案。でも、先生たち一生懸命わかろうとして聞いてくれています。

「なるほど!!!それは面白い!」
そこからの話し合いは早くて早くて、ほとんど分かりませんでしたが、そのままアメの金額を求める授業になりました^^;
もっと色々な問題場面が考えられるけれど、とりあえず見守ってみることに。
先生たち、


↑こんな風に、パソコンで授業のめあてや学習の流れを書きながら、「アメならいくらくらいか」「どのアメにするか」「どんな言い方をしたらいいか」などなど、ああでもない、こうでもない、と話し合いをしていました。話し合いが終わったのは、夜の10時!!

月曜日から毎日色々な学校に行って、
①授業をみんなでみる→②話し合い(良かったところ、改善点)→③改善→④次の日の授業に生かす

を繰り返して行きました。授業のめあてや流れを書いた紙を配る事が必要だ、と前にの授業研究の時に伝えていたのですが、きちんと全員に配られるようになっていてびっくり。


先生たちは

「1班の子どもを見る先生」「先生の活動を見る先生」
「時間の配分を見る先生」

など、分担して授業を見ています。これもすごい!







 授業の後の、話し合いの様子。
自分の役割の意見を中心に、全員が意見を言っていきます。
 
 先生たち、子どもたちの様子をよく見た上で意見を言っていっていらっしゃいます。するどい意見もばんばんでます。

 私の役割は、「助言・相談役」。副校長先生や、私のカウンターパートである教育担当の先生と同じ役割。緊張するなあ。
 どうしても言いたいこと、をしぼって、知らない単語を調べてメモをして助言。

画面左のように、一枚の紙にたくさん書いてあります。
先生への感謝の言葉と、
他の先生たちも反省点として言っていたことなどについて、具体的な改善点を伝えます。私が言った事を3つ紹介。

「子どもはいろいろな意見をだしたが、紙に書いた字が小さすぎて見えず、友だちの考えを理解しないで終わった」→
一つの紙に、一つの方法を書く。

②紙に書いた考えの説明は、先生じゃなくて子どもがする。

③黒板に問題を書く。計算の仕方も分かりやすく書く。




じゃあ、明日はどうしたらいいか。ここからまた、全員での話し合いが夜まで続く事になります。


さて、それ以降どうなっていったでしょうか?

①について
次の授業では、「一つの紙に一つの方法を書こう!」という説明が加わりました。
でも、まだ小さい。するとその日の話し合いである先生が「マスメを書いたらいいんじゃないの?」と提案。そうしてうすくマスメを書いた紙が配られるようになりました。

②について
次の日からすぐ改善。でも、黒板を向いてしまってよく聞こえませんでした。言葉に詰まってしまう子も。そうです、「子どもたちが自分で自分の考えを説明する」ことは、簡単ではありません。
先生は魔法使いじゃない。授業は魔法じゃない!「自分の考えをみんなに伝える」「みんなで学び合う」ことは毎日の積み重ねで少しずつその力がついて行くのだと思います。(ちゃんと伝わっていたか、ちょっと不安。)ただ、先生の手助けとして、長い棒のようなものやマイクを使うと説明が上手になるよ、と伝えました。


 どこから見つけてきたの?!棒の登場。
 先生たちの凄いところは、「思いつく限りの改善点を出して、さっそく次の日にやってみる」ところ。

説明が上手にできてみんなが分かってくれたとき。モンゴルの子たちも先生も、本当にいい顔!!!

③について

これが、初めの黒板。
うまく言えないので、話し合いの時に黒板に書いて意見を言ったり、ノートに「私ならこう書く!」という例を書いて見せたりしていたところ、









水曜日には、先生たちの話し合いでも黒板を使って行われるようになり。。。







最終日には、黒板がしっかり活用されるようになりました!!!
モンゴルではあまり黒板が重視されていない授業が多いように感じていました。
今回の授業研究で、「どうやって書いたら分かりやすいか」ということについての話し合いが行われるようになったこと、すっごく嬉しかったです。
最終日には「人は外部からの情報を15%は耳から、80%は目から受けているんだって!」とグラフに書いて紹介。黒板は学びのあしあと。これが、今回自分の活動としては一番の成果だったかもしれません。

 今回の授業研究で日々めを見張るくらいいい授業になっていったのは、モンゴルの先生たちの持っている力でした。

 
 先生の活動しているゴビスンベル県は今凄く伸び盛りなのだと思います。

 JICA(ジャイカ)がモンゴルの先生を日本に研修に連れて行ってくれる、という制度があるのですが、この大きな国で13しか行けない せまき門 に、小さいゴビスンベル県から2人も行けることに!!!みんなで大喜びしました。

もちろん若い先生もいるけれど、中には力のある ベテランの先生もいらっしゃいます。
 でも、いろいろな人の意見をしっかり聞いて、取り入れる。この柔軟性に感銘(かんめい)を受けました。
 高い目標と夢をもつこと。


 人の助言を、真剣に聞くこと。
 そして、とにかく、やってみること。
  

初めて訪れた、村の様子。あら、チョイルよりもずっと何もない!!
この村で活動するのも、楽しみだなあ。








2012年11月5日月曜日

モンゴル通信、第5号!!

今回は、わが町、チョイルのおススメスポットと、暮らしの様子についてお知らせします。

ガイドブックにも載っていない、インターネットで調べてもあまり出てこない、観光地でもない本当に小さな町ですが、そこに暮らす人々はとても人情にあふれていて温かいです。是非読んでみてくださいね^^


2012年11月4日日曜日

初雪、初授業。

サェンバイノー!!(こんにちは!)
10月15日、ついに初雪が降りました!

そして同じ日に、1年生のクラスで授業をしました!!
自分が中心で授業をするのは、これが初めて!!

どういう過程を踏んで授業にのぞんだかというと。。。

①どの授業をやるのか、先生達に決めてもらう。(進み方によって。)
②どういう「めあて」で、どういう授業をするのか考えてきて、紙に書く。
③書いた紙(指導案、と言います。)を見ながら、授業をする学年の先生と授業について話し合う。
④話し合いで変わった事を、指導案に書き直す。
⑤授業をする。先生達が見に来る。
⑥他のクラスで、他のクラスの先生がやってみる。


10日(水)に「どの授業をやるか」が決まり、11日から打ち合わせ開始。
15日から19日まで、毎日2コマの授業(1年生から5年生まで)

初日の授業はどうだったかって??


それはそれは。。。落ち込みました^^;




子ども達の作品は素晴らしかった!!!

モンゴルの学習内容をもとに、「指から生まれた私の物語」という単元をくんでみました。














指で、色々な点や線を書いています。
















初めての水彩共同絵の具を使って、自由に書いていたら、魚に見えてきたので魚を描いたそうです。水の流れも付け加えたのがすてき!












このように、子ども達の作品は、素晴らしいものが出来上がりました。
授業の計画も良かったと思います。

でも、私の気持ちの準備が十分でありませんでした。

反省点改善点3つ。

先生達が打ち合わせの中で、「用意しておくよ!」といってくださったのですが、
実際は足りずに焦ってしまった。
→無くてもどうにかなるように、自分で準備しておくべきだった。

言葉を十分に覚えていなかった。予想外の事態の時に、言葉が出てこなかった。
→とっさに言葉が出てこないのは仕方がないけれど、子どもの普段の様子から、どういう事が起こりうるか 考えておくべきだった。発問の言葉が出てこないのは努力不足。

予想以上にたくさんの先生が見に来ていたので、焦ってしまった。
→・・・次に生かそう!


落ち込んだ気持ちをなぐさめるために、その日はゆっくりご飯でも作って食べて、寝て。。。


としたいところ。ところが次の日も授業と、4年生の指導案検討が待っている!!これで何もしなかったら、それこそ努力不足だ。

そんなわけにはいかない!!!!!

ということで、初日の落ち込みから、気合いで3時間で立ち直り、朝の4時まで必死で準備!!そして授業。

2年生の授業の様子。3原色から、色々な色を作り出す授業。

先生!色々な色が出来たよ!!と満面の笑みで教えてくれました.

自分だけの風車を手に、外に遊びに行きました。


「寒さに負けず、外で遊ぼう!私のすてきな風車」という学習。4人の先生と私のカウンターパートが授業を見に来てくれましたが、少ない指示の中、子どもたちが自由に発想して楽しそうに描く様子や、それぞれの子どもが、自分が描いた作品に自信を持てたのがなにより嬉しかった。




その後、3、4、5年生と授業をする中で感じた事.

真剣な顔と悔しい顔、そして、やったぞ!という笑顔。

これが見たくて、授業をやっているんだな、と。
真剣な顔をしているとき、子ども達は自分の中にあるあらゆる知識や技能を活用して活動したり、考えたりしています。この時、「学んだ」知識が「自分の知識」になります。
知識を活用したけれど、うまくいかなくて悔しかった時、次の可能性や方法を模索して新たな技能が身につきます。

そして、できた!と笑顔になる時に、自信が着いて行くのだと思います。

自分の知識を活用し、それが自信につながるということ。

そういう姿が見たくて、先生たちは頑張っているのかもしれません。
子どもたちの 「もっともっと伸びたい!」

という気持ちは、どこの国でも 同じなのかもしれませんね。




2012年10月22日月曜日

体調不良!モンゴルの風邪直し療法

先週、5番の学校で、1年生から5年生まで、授業をして回りました。
その授業の様子が、学校にはり出されました^^

最近の学年の授業や行事についての写真の中に、私の授業の事も大きくあつかってくださいました。先生がどこにいるか、わかるかな??
みんなも興味津々!!

5年生の授業

3年生の授業


2年生の授業

色々課題も多い研究授業だったけれど、頑張ってよかった!何より、子どもたちが自分の作品に自信をもって作り出した事を喜んでいる姿に、感動!!!

授業については、また近日報告します。

さて、今日のテーマは「体調不良。」
週末はゆっくり休んだのですが、気が抜けたのでしょうか、日曜日から風邪を引いて熱をだしてしましました^^;

今日は午前は休み、午後から「じゅぎょうけんきゅう」(と、モンゴルの先生も言う。)を見てきました。
①モンゴル語の授業を、学校の先生みんなで考える。
②他の学校の先生も見に来て、授業をする。
③授業の改善点について、話し合う。
④他の学校の先生が、その話し合いをもとに改善して、また授業をする。

という流れのよう。
「アヤカ!また風邪を引いたの?家に行こうか?そんな靴(普通のパンプス)をはいているからよ!あったかい靴を履きなさい!ほら、これ飲んで!」と、あれやこれやと心配してくれる先生達。ありがたいですね。

今日、紹介してもらった飲み物。「チャツァルガナ」という実から出来たジュースで、これをお湯で割って飲むそう。
暖まるし、ビタミンいっぱいだから、風邪をひかない!!

そうです。教えてもらって早速購入。



さて、モンゴルでは、学校でもお酒を飲みます。
お祝いの時は、一つのグラスにお酒をついで、全員にまわして飲む風習があるのです。

今日は、授業研究のお祝い?
で、放課後にお酒を飲みました。

私は、「チャツァルガナ」をお湯で割ったものを振る舞われていたので、今日は飲まなくて大丈夫かな、

と思っていたら

サクランボのお酒がつがれ、「はい!」と渡されてしまいました^^;

「お酒を飲んで、薬をのんで、ジュースを飲んで、早く寝れば大丈夫!!」とのこと。

う〜ん、風邪を引いていたら日本ではお酒は飲まないなあ、と思いつつ、

「郷に入れば郷に従え」。

頑張ってぐっと一のみ!!
う〜〜〜ん、濃い!!
その後は、薬局で薬を買う事になり、車で家まで送ってもらいました。


風邪のお薬出そう。300トゥグルク(日本円で、18円!)
ジュースと薬の効き目やいかに?!
今日は早く寝ようと思います^^

一生懸命活動をすることも大切だけれど、やっぱり自分の体は自分で守らないと!と、反省!

モンゴルの風邪直し療法、私の体にもあってくれるといいのだけれど。

季節の変わり目で風邪を引きやすい時期だと思います。
山中先生のようにならないように、早寝早起き!手洗いうがいをこころがけて、元気に登校してくださいね。
それでは、サイハンアムラーレー!!(よくやすんでねー!)




2012年10月11日木曜日

ひと と ひと。


本日はこちらの三本立てて、最近のお話をしたいと思います。
①聞く
②見る
③話す

聞く
ここでは、先生が厳しく怒鳴ることが当たり前。体罰こそ少ないけれど、それはそれは厳しい。
でも、それに慣れてしまっているので、やっぱり、それがないと静かになりません。
こないだ大好きな先生に、「アヤカ、今暇?ちょっと校長室にいかなきゃいけないんだけど、子どもと一緒にお茶にいってくれる?」とお願いをされました。みんな私の荷物を持ちたがり、手をつなぎ、たくさん話しかけてくれる本当にかわいい子たちです。道で会えば遠くからでも笑顔で「アヤカバクシャー(アヤカ先生)~サエノー!!(こんにちは)」と言ってくれるいい子たちです。
でも、教室に戻っても先生がいない。
待てど暮らせど帰ってこない。 
 。。。結局、1時間お留守番。
多分、よっぽどのことがあったんだろうなと思います。そんなことで怒ったりはしません。何に参ったかって、その間何をしても静かにならなかったということ。

黒板に「しーーー」って絵を描いてみたり、出来ている子を褒めてみたり、改めて自己紹介をしてみたり、「こんにちは」とか「ありがとう」の日本語を書いて紹介してみたり、「NARUTO」の絵を見せたり、空手の技を見せて日本紹介してみたり。。。

でも静かにならない!!!!!!!
万策尽き果て、この、無力感。一生懸命聞いている子はいるけれど、すーぐにちょっかいをだして殴り合いの喧嘩を始めちゃうのです。
ついに私も「ソーチ!!ドガイバエ!(すわれ!しずかにしろ!)」とものすごく大きな声で叫んだのでした。まあ、言ったところで静かになりません笑
そうか、私はこの国ではまだ子どもを静かにさせることすらできないのか。ぞぞぞ。



見る
 私はこの二週間、モンゴルで新しく導入されたシステムにしたがっての研究授業ばりの授業の見学をしていました。
理科の授業。
授業の計画。
でも正直なところ、見てても半分以上何を話あっているのか分からない!! 埒(らち)があかないので学習計画をそのつど写真にとらせてもらい、ノートに写し、翻訳。そして板書計画や発問の提案を考える。
 授業を見せてくれた感謝の気持ちと、授業のいいところ、改善点、そして授業に対する想いとこれから一緒にやって行く上で大切にしたいこと、仲良くしていきたいことなどなど。一人2枚×12人。



頑張ったお手紙たち。
毎日夜まで作業が続く。・・・正直、登校拒否になるかと思いましたw
 でも昨日の会議で全員に渡したら、すご~く喜んでくれて、なんだか泣きそうでした。
まだ任地で一緒に休日遊んだり、「友達!!」っていうほど仲のいい人がいないことを一番悩んでいる()私としては、こうやって出来る事を一つ一つやって、地道に人間関係を築いていくしかないのかもしれません。
その甲斐あってか、今日は授業後に先生のお宅におよばれして、お茶をいただきました。出してくれたゴリルタイシュル(小麦粉の麺入りスープ?)は、過去最高の羊の香り!!気合いで完食!!


夏休みの研修でやった私の授業を実践してくれた先生がいました^^
「アヤカ、最近忙しいでしょう。疲れてない?今度は、お休みの日にごちそう作るからまたおいでね。」と言ってくださった。
あ、仲間として受け入れてもらえたんだ。と感じました。
ささやかな事だけれど、きっと今日のことは、私にとって一生忘れられない出来事。













話すということ
 来週からいよいよ、図工の授業が始まります。先生と打ち合わせをして、私が1クラスで実践して反省会をし、それを他のクラスの先生が追試するというシステム。今日、一年生の打ち合わせが終わりました。
どのクラスでやるかを、アヤカが決めろ、といわれ「選べないよ!」というと、くじを作って引くことに笑 引いたクラスの先生が喜んで「私のクラスの子はラッキーだわ!」と。
ちょっぴり複雑な気持ちですが、そういってもらえると、単純に嬉しい。
私が「一人一人に、パレット代わりにこうゆうお皿が欲しい。どこで買えるかな?」と相談すると、「う~ん、確かにあった方がいいね。じゃああたし首都に行って買ってくるわ!」えっ本当に?!そうしたら他の学年の先生まで、「あ、あたし余っている絵の具あるわよ!いらっしゃい!」と。
それはアクリル絵の具で、今回の学習には適さなかったのだけれど、高学年の学習で生きてくるかもしれない。眠っている教材が学習に生きる。
一人で悩んでいないで、相談して、よかった。
訓練所の研修で学んだ、ある言葉を思い出す。
「分からない」は、ネットワークを広げるチャンス!!

聞く、見る、話す。日常の行動をよく振り返ってみると、いろいろなチャンスが眠っているのかもしれません。
今日で、福島の訓練所に入所してから、半年が経ちます。つまり、東小を離れて、半年。残るは1年半。現職参加に残されている日々は、長いようで、短い。もう、焦っちゃうなあ。

2012年10月1日月曜日

9月の活動、悩める日々。

みなさん、サエンバイノー!!!(こんにちは!)
先週の運動会は盛り上がったかな?力を発揮できたかな?すっごく天気がよかったようですね。
それでは先生も近況報告(きんきょうほうこく)!!

モンゴルでは9月1日に新学期が始まり、この一ヶ月で3校の学校を回りました。素晴らしい先生、すてきな子どもたちに本当にたくさん出会いました。
どんなことをしていたかというと。。。

①学校へのアドバイス
 カウンターパート(一緒に仕事をしている、教育局のひと)と校長先生からのお願いで、それぞれの学校の最後の日に先生方を集めて「この学校の良いところ、もっとよくできるところ」のアドバイスをすることに。
 授業のアドバイスは、日本語でも難しい。モンゴル語だと、もっともっと難しい。
このびみょうなニュアンスが伝わるのだろうか。
何がいいのか、何がいけないのか。これは日本の教育の押しつけではないのだろうか。もっと良いアドバイスは無いのだろうか。

文字通り、苦悶(くもん)の日々。辞書とのにらめっこで作った原稿は、多分間違えだらけ。
難しい単語ばかりで、正しく発音できないという不安から、1校目でお話した時は、声まで小さくなってしまって、も〜悔しくて情けなくって泣きそう(トイレでこっそり泣いた^^;)でした。

でも、私は私。「もし、もう少し話せたら、もし、もっと力があったら。。。」って思ったって、今の私が変身できるわけではない。




そうか、言葉が話せないからって自信を無くしてたら、ずっと何もできないんだ。



そう自分に言い聞かせて、どうにかこうにか先週3校目を終えました。今、ちょっと達成感!
今まで東小学校でやってきた一つ一つの授業、研究授業、研究会、校内研、みんなから、そして先輩から教えてもらった事全てが、私の今を支えてくれています。


 楽しい授業をしたら、先生もみんなも楽しい。そして、自信も力もつく。でもそれは、先生だけがいくら頑張ってもできることではありません。だって先生は魔法使いじゃないし、みんなも人形じゃない、一人ひとり、違う人だから。授業は、先生とみんなで作り出す、自由に動く作品なのかもしれません。   
授業で大切な事って何だろうって考えたときに、やっぱりみんながその勉強にどれだけ興味が持てるかなんじゃないかなって思いました。そういう授業をするためにこの国には、いったい何が必要なのか。

これは、二年間悩み続けないといけないことなのかもしれません。



②初授業! 
二校目で、「明日の4時間を、アヤカと一緒に授業が作りたい。私も考えてくるから、朝一時間早く会って打ち合わせしよう」と言ってくれた先生がいました。


モンゴル語の授業案をノートに写して日本語訳。学習のめあてをよく考えてから、授業の計画を考え直す。それをモンゴル語訳。ま〜時間のかかること。自分の語学力がにくい。


「よし、じゃあはじめの二時間、アヤカやってみて!」「えーーーーーー!本当に!?今日?!無理無理!」「チャドゥンシテ〜(できるよ〜★)」ということで、急いで教材作りをしていざ授業!
 理解ある先生が全面的にフォローしてくれたから、とーーっても楽しかった!!やっぱり子どもとの授業、わくわくします。そうそう、子どもと楽しい授業したくて来たんだった!

一年生の、「洋服」についての授業。生活科に近いかもしれません。

モンゴルの子どもたちは、女の子は白いシャツにひらひらのスカートに顔くらい大きいボンボン、
男の子はネクタイをしめているのです。びっくりするくらい、日本人と顔が似ているでしょ?!

先生も、子どもが集中して取り組めたことに気づいて楽しんでくれました。そして、記念撮影。パチリ!

めあてをもとに、子どもたちに合わせて授業を構成していくよさが、ちょっとでも伝わったかしら★


そんなチョイル生活ですが、夏も終わり、秋本番。草原の色も少しずつあせて、冬支度が始まっています。

砂ネズミ!温かい日は、道でひなたぼっこしています。と〜っても可愛い!
町のなかをいつも歩いている牛たち。この子牛さんは、この道をどうわたったら良いか分からずずっと立ち尽くしていました^^






そして先週、ついに初霜!!!!!!!


分かるかな?車や地面に霜(しも)が 降りています。
 すでに、気温は2度。さ、さ、さむい!横浜の真冬くらいです。
部屋の中でダウンを着てるのに手が震えます。冷え性の私、生きて行けるのかしら?
ここにきて初ホームシック!無性に横浜の景色と、みんなに会いたくなりました。


 一番苦しい事は、やはりモンゴル語。勉強はしているけれど、ネイティブの人のモンゴル語はとっても早くて全然分からないことがほとんど。もっと、子どもの言う事を理解したい!先生の相談をちゃんと聞きたい!!!情けなさと悔しさが毎日つのります。

 語学力のアップには努力と時間が必要。でも時間はあんまりない。発音がだめでも、伝わらなくても、聞いてくれようという先生や子どもがいたら。。。がんばれる。。。かな〜笑


やっぱり、やるしかないか!!先生の中にいる、弱虫お化けに負けないぞ!!