みなさん、こんにちは!サエンバイノー!!
2月は日本に一時帰国しました。東っこに、あるものを届けにいったのです。
話は1月にさかのぼります。
「アヤカ先生、日本の遊びを教えて!」「日本の写真を見せて!」
という声があがるようになってきたことをきっかけにし、モンゴルで日本についての授業をしました。
私は日本から持ってきた浴衣を着て登場。
みんなから
「おおお〜〜!」という声。
「似合う?」「似合う〜〜!」
「先生は今日は何を着ているんだと思う?」「日本の服でしょ?すてき〜!」
優勝者とはハイタッチをしました。 |
ですって!本当にみんな素直でとっても反応がいいんです。これは浴衣といって、簡単な日本の伝統的な服なんだよ、と説明。
一人では着られなかった浴衣も、この日のために練習して出来るようになりました笑
さて、まずはアイスブレイク。
日本の遊び、「じゃんけん!」簡単にグー、チョキ、パーの説明と、どちらが勝つのか話し合ってからすぐにゲーム。全員立って、私とじゃんけん。
「じゃーんけーん ぽん!」歓喜の声と悲鳴が混じります。
時々間違えている子に、
「お前すわれよ〜!」とか、
「まだ立っていいんだよ!」と教え合いながら大騒ぎ。
「モンゴルはどこにある?」
この質問にはみんな自身満々!「私たちのモンゴルは、ここにあるよ!」大正解!
「じゃあ、日本はどこにあると思う?」
この質問にもたくさん手が上がります。が、なかなか正解が出ません。それもそのはず、モンゴルでは地理は中学生から。世界地図も、あまり見た経験がないようです。手伝って、どうにか正解!
場所が分かったところでズームをし、大きさを見比べてみます。
モンゴルの国土は、日本の4倍。モンゴルはとっても大きな国なのです。
モンゴルの人口については、前回の算数の授業で触れていたのでみんな覚えていました。2011年の統計では、約280万人。さあ、では
日本の人口は何人くらいだと思う?
100万人!200万人!50万人。
しめしめ。
ここで正解を見せます。
約1億2千8百万人!
「えええええええええええ!!!!!」
「あ、アヤカ先生、なんで日本は小さい国なのにそんなに沢山人がいるの?!!」
そりゃあびっくりします。日本は島国であり、その狭い国土にたくさんの人口がいます。
一方、モンゴルの人口密度は世界の中でもとっても低い。
こんなに顔もそっくりで近い国なのに、こんな違いがあることにとても驚いたようでした。
日本の学校の様子を見せ、感想を聞く。
「こんなに近い国なのに、知らない事がいっぱいあった!」
「顔が似ている!制服が無くてびっくりした!」
「日本のみんなと友だちになりたい!」
そこで、「今度日本に行く時にモンゴルについての授業をしたいと思うのだけれど、先生もまだ良く知らない。だからみんな手伝ってくれる?」
「やるーー!!( ^ ^ )」
ということで、モンゴルの何について紹介したいか話し合い、一時間が終了。
授業後にパチリ!みんな良い笑顔でしょ?? |
一日後にまたお邪魔をして、モンゴルの子どもたちから東っ子へのあいさつと、モンゴルについての紹介をしてくれたものをビデオにとりました。
少ない日数にも関わらず、写真やシャガイ(羊のくるぶしで作った伝統的な遊び道具)、乳製品、お手紙。たくさん準備をし、たくさんのものを持ってきて発表してくれた、先生と子どもたち。目がきらきら輝いています。
しかしながら、文化を紹介しているムービー。こ、言葉が難しい・・・!!
ビデオを何度も聞きながら翻訳、字幕をいれる作業に負われた1月w
心優しいモンゴルの友だちが楽しみながら翻訳作業に手伝ってくれ、なんとか出発までに仕上げることができました。
みんなに会うのが楽しみだな。大きくなっているかな。
日本の子どもたちは一体どんな反応をするのかな。
モンゴルの子どもたちの気持ち、受け取ってくれるかな。喜んでくれるかな。
期待と不安が入り交じった帰国となりました。
モンゴルには今小学校6年生がありません。最高学年である5年生でこの授業を実施したので、日本でも同い年である5年生に授業をさせていただきました。
デールという民族衣装を着ながらの、モンゴルについての授業。
モンゴル語で自己紹介をする私にもなんだかびっくりしたようでした^^
でもさすが東っこ。草原のムービーや、季節の写真。子どもたちのあいさつのビデオ、文化紹介。
資料の量がとっても多かったので心配していたのですが、ものすごい集中力と好奇心で、食い入るようにビデオを見てくれました。
「どう感じた?」という質問に、気持ちが消化しきれずしばらく悩んだ後に、戸惑いながらも
「うれしかった」「自分たちも日本の紹介をしたい!」という声が上がりました。
その時に、心から「顔の見える国際交流は、絶対に価値がある」と確信しました。
お忙しい中、たくさんの準備をしてくださった先生方、本当にありがとうございました。
日本の子どもたちのまっすぐな気持ち、今度はモンゴルに届けます。
きっと、どきどきして待っていてくれるはず。私もドキドキです。
ビデオには字幕を入れ、今はみんなの手紙を一生懸命翻訳しています。
友だちって何だろう。私は「相手の事をもっと知りたい、仲良くなりたい」と思う事ではないかと思います。みんなが色々な国の人に興味をもって、「友だち」になることは、口先だけの国際協力よりも ずっと価値があるのではないかと思いました。
第一学校の子どもと東っこの心が、これからもつながっていってほしい、またこの機会が、双方の子どもが、世界に羽ばたく小さな小さなタネとなることを切に願います。
授業は来週の火曜日。
また、報告しますね。では!バヤルタイ!!