2013年10月26日土曜日

村でホームステイ



活動先の村から帰還しました!!
Netなし、電話の電波なし、お風呂なし、先生の家にホームステイのがっつりモンゴル二週間。

村では毎日村民による村民の為のイベントが目白押し。これは秋のお祭り。各学年から選び抜かれた子ども達が踊りや歌を披露となると、こうやってみんな集まって、大騒ぎ。私は踊りや歌を評価して選抜するのがどうしても苦手なのですが、村ではこうすることでみんなが交流する機会を与え、つながりを強くしている。子どもの多いモンゴルにとって、学校はみんなをつなぐ役割を果たしているのかもしれないなと色々と考えさせられました。
 

これは地平線から の朝日。月と太陽と星を眺めることは、数少ない娯楽。朝起きたら部屋にホストマザーが突然入って来た。びっくりする私をよそに窓を開け「アヤカ!太陽をじっと見なさい!中に光の月が見えてくるでしょ?これを5分間眺めるととってもいいのよ!」とのこと。






1000人しかいない村(ひと学年8〜16人)では全員が知り合いで、異質な私は視聴率常に100%。「アニョハセヨー」と叫んで走り去る子どもたち。授業の予定も全て自己交渉。今までの活動の中で 正直、一番辛かったです。
笑顔を作れない時もあったし発熱したものの、発狂寸前で吹っ切れました笑 


自分の描いた絵(昔の壁画の読み方と、それをもとに暗号
を描く授業)をみんなに読んでもらっている様子、嬉しそうでしょ?映っている子どもでほぼ一学年。






 


  お父さんにお肉を食べさせられているところ。







                                               ホームステイ先のお父さんとお母さん。お母さんはソーシャルワーカーで、二人ともほんと〜〜に優しかった。熱を出したらスープを作ってくれるお母さん、頭をがしがしもんでくれるお父さん。「ご飯をちゃんと食べないで夜遅くまで仕事してるからよ!」と叱られ、日本の両親を思い出しました。





先生たちにもバッサリと意見を言ったので嫌われてしまったかもしれませんが^^;子どもたちへの授業や中学生への国際理解も楽しかったし、授業が見違えるくらい良くなった先生もいた。ホームステイ先のお父さんお母さん、寮の子どもたちとの時間はかけがえの無いものとなり、結果オーライかな。頑張った〜〜!

一週間ぶりのお風呂は最高でした。これで、巡回先5校中の二校は完全終了。活動は残り150日を切りました。この貴重な2年間に後悔だけは残したくない、迷ってる暇は無い!また来週から頑張ります!

寮の子どもたちとともに。


2013年10月14日月曜日

モンゴル通信9号★

遅くなりました!モンゴル通信9号です★
明日(今日?)から二週間、村の学校で活動するので、ブログやメールを見ることができません。
週末にはチェックできる・・・かも?
返事は気長にお待ちくださいね^^




2013年10月8日火曜日

モンゴルの算数の時間ですよ!!①


今日は5年生の算数の授業でした。
モンゴルでは、単位を変えなければ計算できない問題がたくさん出ます。

時間や長さ、距離、重さ。計算も厄介だけれども、単位の変え方の勉強をしっかりしないまま数が大きい計算をしなければならないので、混乱している子どもたちが多く、先生たちも困っていました。
5年生で教えるべき事は「何千年」「何百年」「六十年」「十年」という時間単位について。
ん?と思った方。正しい。日本の算数ではこの勉強はありませんのでちょっとこの④つをご説明したいと思います。
みんなもちょっと頭を使って考えてみよう!!
ちょっと歴史っぽいかも?

①何千とは…?
1000年を区切りとした単位。
      1001年〜2000年まで→2千年代
     2001年〜3000年まで→3千年代

②何百とは…?
100年を区切りとした単位。日本では「世紀」と呼ぶ。
      1101〜1200年まで→12世紀  
     2001〜2100年まで→21世紀

つまり私たちは21世紀3千年代)に生きていて、
1162年に生まれたモンゴルの英雄であるチンギス・ハーンは12世紀2千年代)に生きていたわけです。この、1101年から12世紀、っていうのがちょっと難しい。
このような時間の区切りは、時を大きく見て時代ごとの特徴や大きな流れを見るために役立ちます。歴史的な事だと、はっきり何年、と分からない場合は○○世紀ごろ、と言ったりもしますよね。
★①②は2013年、などと書く、西暦をもとにしています。

③さらに60年をもとにした全く別の単位も。
実は、モンゴルにも日本と同じく、中国から伝わってきた十二支が存在しています。イノシシ年は「ブタ年」ですが(もともと中国ではブタの意味であったそうな。)
1985年は丑年、というのも全く一緒。みんな自分が何年か知っているくらいです。
それに、「木、火、土、金、水」という五行思想(ごぎょうしそう)を組み合わせます。日本はこれをさらに「兄と弟」に分けて十干(じっかん)、12と6の最小公倍数である60年で一回りします。これを十干十二支(じっかんじゅうにし)というそうです。
ちなみに私は乙丑(きのとうし)、大正14年の方と同じだそうです。そうか、私が産まれた時に60歳だった方と同じという事か。
そう考えると60年て長い時間ですよね。日本は60歳になると還暦(かんれき)といって、赤いチャンチャンコを着てお祝いしますが、これは一回りして生まれかわるという意味を込めているそうです。
参照:http://www.geocities.jp/mishimagoyomi/10kan12shi/10kan12shi.htm
モンゴルは兄と弟の区別は無く二年ずつですが、同じく60年で一回り。

④また、10年を一区切りにした単位とは、先ほどの「木、火、土、金、水」という五行思想を二年ずつで10年。
★③④の二つは中国で紀元前3世紀頃から始まったものだそうで、西暦は関係ありません。

このような①②歴史的かつ③④文化的・宗教的な時の数え方と、一年=365日などの単位換算が混ざった問題があります。
例えば、5つの60年と、25この100年48この10年の長さを比べる問題。
また、100と45年と6ヶ月を「年」で表しなさい、という問題も。(145.5ヶ月??)
これは日常生活で使わない表現です。
教科書や指導書を日本語に訳しながら、私まで「???」に。んん?めあてはなんだ?ところが、どこにもしっくりくるめあてがない。これは困った!

計算が出来るとしても、時間の感覚を身につけたり単位を使いこなすことにはつながらず混乱するよね、と担任の先生と何度も話し合った結果…

今日の授業のめあては二つ。
①色々な時間単位で時を表すこと
②時間の単位は、時間を分かりやすく表すためにあることを理解し、正確に選ぶこと

そして次の時間に、指定されている教えるべき事は教えよう、ということでまとまりました。

ただ、単位を変えることって意外と混乱しますよね。
1年=12ヶ月。じゃあ52ヶ月は何年何ヶ月??
1分=60秒。じゃあ3976秒は何分何秒??
そこで!!ある秘密兵器を用意しました。

どんな授業をしたのか続きはまた今度😊
ヒント写真★
先生が手に持っている「マシーン」は一体どんな意味があるのでしょう?

明日はもう一クラスの先生の授業。
それが終われば、この二年間の活動の中で、5番学校に行くのはもう最後!
残り半年をきり、いよいよ終わり始めました。
ばたばたしているのでついみんなへの連絡が遅くなりがちでごめんね。
今週こそモンゴル通信!といつも思ってはいるのですよ〜〜〜><
とりあえず次のブログ更新をお楽しみに!

2013年10月2日水曜日

10月1日は敬老の日@モンゴル&本のイベント

10月1日。待ちに待ったパールが入りました〜〜〜〜!!!!
モンゴルの冬は寒く厳しい。マイナス30度の中では人は死と隣り合わせ。
だから毎年、冬になる前にお湯の線を色々チェックして、終わったら「パール」という集中暖房が入ります。
これがパール。この中を熱湯が通って、部屋を暖める。
実は最近、もう寒くて寒くて…室内ではもこもこの洋服に、寝袋をかぶって生活していました。
田舎のパールは首都とは違いそんなに効きはよくないけれど、それでも雲泥の差!!
震えない、っていうだけでもすっごく快適です。
活動から帰ってきてあったかかったときに、思わずガッツポーズをしてしまいました。やったーー!




さて。6月にチョイルでやった「日本祭り」の際、スタンプラリー形式にして、全部クリアした子に「日本マスター」のスタンプをおして上げました。
なんと、そのシステムを生かし、子どもたちが本に興味をもてるようにと5番学校の先生総出で本のイベントが開かれました!!その名も「本は素敵な友達」。


これは詩の暗唱コーナー。「一秒の言葉」という詩が全員に暗記の詩、後もう一つは自分の知っている詩を暗唱。

これは文章を読むコーナー。

高学年のみんなも楽しそう!!

「先生、写真撮ってあげるよ!!」

これは小さい本を自分で作るコーナー。先生はどんな本なのか、色々笑顔で質問しています。
これが学校の校章。
 実は、開催前に相談を受けました。「日本祭りのときみたいな、子どもが喜ぶスタンプを作りたいんだけど・・・。」
家に消しゴムはんこの材料があったので、副校長先生とデザインを話し合い、作ってみることにしました。
先生の要望は、
1 学校の校章を入れること
2 本は素敵な友達、の言葉を本の中に書くようなデザインがいい
3 おめでとう!を書きたい

とのこと。といっても この校章、なかなか難しい。
「先生〜これ難しいよ」と言ったのですが、
「あやかなら出来る!!!」と言われてしまったので


作りました!!
先生の作ったスタンプ!「本はすてきな友達」おめでとう!と書いてあります。
校章も、なかなかいい感じで彫れたでしょ??

先生たちも子どもたちも大喜び!折角頑張っているイベント、子どもがもっと喜んでくれたから、作ってよかったなと思うのでした。

本マスターになったよ!やったね!!!


そんなイベントを図書室でやっているときに、どこからともなく歌声が。
二階にあがってみると、どうやらコンサートをやっているよう。
「今日は、昔学校で働いていたお年寄りの先生たちに感謝する日なのよ」ですって!!
知らなかった!!!
便乗してしばらく伝統的な踊りや歌を見せてもらいました。






先生たちも嬉しそう。














       イベントの後は、学校の寮でお食事会。
音楽の先生がギターを片手にみんなで大合唱。
「アヤカも何か歌いなさい!」といわれ、
「15の月」というモンゴルの伝統的な歌を歌いました。
みんなとても喜んでくれて、ほっ。
今の所モンゴルの歌で完璧に覚えているのは国家とこの歌だけ。もう少しレパートリーを増やしたいな.


年上の人をとっても大事にするモンゴルの人たち。心が暖かくなります。


先生達もいっぱい集まりました★




一番右の方は90歳。三代の教え子なんですって!!


そしてチョイルのきれいな夕焼け!!!

今日は3年生の算数、すっごく面白かった!!
明日は5年生の指導案検討…
頑張ります!!!!!