2013年2月6日水曜日

発熱、初セミナー




1月は、3日間に渡るテレビ撮影(3月に放送予定!この事についてはまた今度詳しく^^)、日本文化紹介、首都での語学研修など 新年早々新しいものにチャレンジして成果を得、忙しくも充実の月でした。
締めくくりは1月30日、31日のセミナー。

お世話になった教授から紹介していただいて仲良くなった、通訳のバヤルマさん。
何度もモンゴルの先生と日本の小学校に来てくださっており、日本やモンゴルの教育の実際、課題、良い点を大変よくご存知な、本当に素敵な方。
そのバヤルマさんの依頼で、1月30、31とウランバートル市内の私立の小学校の先生15名を対象にセミナーを行いました。
朝の10時から、夕方四時まで二日間、計10時間

依頼内容は、「モンゴルに初めて入ったOHCの具体的な活用方法を教えてほしい」ということと、「活動をしていて、モンゴルの先生にこれを知ってほしい、必要だ」と思う事を伝えてほしいとのこと。
ふむふむなるほど。聞いた時に なんだかわくわくしたので二つ返事で引き受ける。

それで ・・・何から始めたらいいんだろう・・・。 
なんせ、自由にできる二日間の研修をゼロからまかされた事なんて初めてだったんですもの。
プログラム?
いやいや、でも 「何を目指してこのセミナーをやるのか」という目的が無いとプログラムは書けない!ということで
何度も話し合い悩みに悩んだ結果、二日間のセミナーのテーマは
「考える力を伸ばすための子ども中心の教育を目指して」

 これには深い想いもありました。
授業研究をするにも、ほめたりしかったりするにも、絶対に「どんな子どもになってほしいか」という目標が欠かせません。
一時間一時間の内容を考える時にも、「子どもたちのことを思いながら授業を考えてほしい」というのが私たちの願い。

そこからたてたプログラム。でもなんだかしっくりこない。たまたま会った先輩に話すと、とても親身になって相談にのってくださり、さらにセミナーにも参加してくれることに。
日曜日に細かい内容の確認をしていった。ここで初めて気づいた事。
「あれ?すっごくまずい状況なんじゃ・・・。」あと3日でやる事が気が遠くなるほどある。あわわわわ・・・。
その後 発熱。38.5
・・・ここから、セミナー終了までの5日間、薬飲んでも汗かいても下がらず。むしろ上がる。優しい優しい仲間たちの水や薬、ご飯の差し入れに頼り、寝るかセミナーの資料を作るかしかしませんでした。(そして太った・・・。)

月曜は小学校のメネジル(副校長先生のような役割)とセミナーの内容の打ち合わせと、視聴覚機材の試用。あっという間に当日。

一日目。実際に野菜を切って種があるか確かめてみました。
視聴覚教材と本物、どっちがいいかな?
一日目は
1 自己紹介 日本文化紹介★
2 視聴覚教育ってなんだろう?~考える力を伸ばすための視聴覚教育~
3 OHCってどんな機械だろう?使ってみよう!
4 実際に活用の仕方を考えてみよう!
5 質問、アンケート記入



二日目
1なぜ考える力を伸ばす必要があるのだろう★(左の写真。
2授業研究ってなんだろう
3授業研究をしてみよう①!「鏡の国の魔法使い」(3年、図工)★
4授業研究をしてみよう②!「昆虫の体」(2年、生活科)
質問、アンケート記入


私は「★」のコマの担当。先輩が図工の授業の手だてについて説明しているビデオを撮ってくださったので、恥ずかしながらアップしてみます。見られるかな?(顔に疲れが出ていることは気にしないで下さい笑)


先生方から「本当に面白かった!」「参加出来てよかった!」という言葉をたくさんいただいた。これは素直に嬉しかった。
先生たちに、子ども役になってもらっての授業。
 準備からセミナーまで、仲間やモンゴルの先生方から学び刺激を受けることが 
数えきれないほどあった5日間だった。

 やってみて分かった事は3点。
①「一人では何も出来なかった」ということと
②「チャレンジしなければ見えないものがあった」ということ。そして
③「協力は協力隊の最大の武器である」ということ。

①まだまだだな、というのが素直な感想。依頼を受けた段階で見通しが立っていなかったから、みんなにこの5日間凄く無理をさせる形になってしまった。自分の体調管理もなっていなかった。反省!
②正直、語学力的にも教師力的にも実力をはるかに越えた依頼だった。でも「楽しそうだな」の直感に頼って引き受けてみなければ、このような学びも無かったと思う。自分の今までの活動とこれからの方向を見直す良いきっかけとなった。
③協力って凄い!通訳のバヤルマさんがいなかったらこのセミナーは出来なかったし、詰まったときのフォローをしてくださったからこその参加者の深い理解があった。
 今回のメンバーは協力隊の中でも職業は同じ「教員」。とはいえ、一人ひとり、得意なものや持っている力は違う。全部をカバーする人になんてなれない。ならなくて良い。みんなが自分の力を最大限に発揮できるようにして協力すれば良いのだと思った。
 また、先輩方の作った去年の資料があったから、より良いものが出来たのだと思う。こうやって残していけば、これからの隊員とも「つながって」「協力して」行けるのではないかと思う。そういう意味でも、モンゴルの教員の集まりの会でのセミナー、小さい規模のものでもいいから絶対開催したいな、と強く思った。

大好きな同期。
とっさの相談にも関わらず本当に親身になって支え、引っ張っていって下さった先輩方。
セミナーを見に来てくれたみなさん、風邪の心配をしてくださったみなさん(笑)に、本当に感謝!!!

2 件のコメント:

  1. 先生!
    まずは一点。
    遅くなってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます☆
    (コメントをしようとずっと思っていたのですが、茅ヶ中での試験のためPC禁していました…orz)
    結果は…まだ分かりませんが少しだけ手応えがある気がします。

    ②先生の動画見ました!
    昔、僕の前にいた先生とは少し違う雰囲気で驚きました。
    &あの言語力は凄すきて、PCの前で固まってしまいました!

    『なぜ考える力を伸ばす必要があるのだろう』
    日本語で考えるのにも難しい物を、日本語で考えず又発表(プレゼンテーション?)する所が一番の衝撃です!!!
    《生で聞いてみたかったです》

    From:να

    返信削除
  2. よく覚えてたね〜!!ありがとうございます^^ついに28歳です。早いものですね〜!
    2月の帰国時は中学校のみんなに会えず、残念でした。試験のために自分でパソコン断ちするとは・・・!成長ですね★

    動画、見てくれてありがとう!顔がひきつっていますよね...お恥ずかしい。語学力は本当にまだまだなのだけれども、一生懸命になれば苦手なことだってなんだってできちゃうものだね!鳥居の言う通り、日本語でも難しかったです。まずは日本語でじっくり考えてから、パワーポイントを作って行きました。簡単ではない作業だったけれど、こうやって壁にぶちあたった時に、成長のきっかけが潜んでいるのかもしれません。

    返信削除